


東日本大震災の被害を受けて
建設された防潮堤。
気仙沼市内にあるL1(数十年〜
数百年十年に一度の規模の津波を
想定)防潮堤は、高さ7.0m〜
14.7m(TP:TokyoPeli の
略。土地の標高の基準)に及ぶ
が、場所によっては、防潮堤上
に建物が建てられたり(内湾)、
国道が通る(大谷海岸)設計も
されています。
単なる壁ではなく、広いスロー
プや階段が設けられ、人や自転
車が防潮堤の上を自由に通行で
きるようにデザインされた場所
も多いのです。



津波の被害を受け、人々の生活
を守るために建設された防潮堤
は、海と共に暮らしてきた気仙
沼の人々と海を隔てる壁になっ
てしまったことも確か。
景観は大きく変わり、無言で
人々の前に立ちはだかる壁は、
負の遺産というイメージを拭い
きれないとも言えるでしょう。
それでもいつしか人々は、壁の
上を散歩し、ジョギングし、自
転車で走るようになりました。
そこにあるものなら、ポジティ
ブに付き合って行くしかない。
そんな粘り強い東北人の精神なの
かもしれません。



気仙沼の「内湾」か、魚市場近くの
「みしおね」で電キックをレンタル。
内湾の窓口café RSTは、そもそ
も防潮堤に組み込まれています
が、そこから北に向かえば、立
ち並ぶ漁船を横目に見ながら、
やがて鹿折川の防潮堤に乗るこ
とができます。
南東に向かえば、大川を渡って
から海に向かい、前浜7.2mの
防潮堤、岩月7.2mの防潮堤を
つないで、伝承館、岩井崎、お
伊勢崎に至ることができます。
大島大橋を渡って気仙沼大島に
入ると、ウェルカムターミナル
も防潮堤上に建ってます。

